2013年度の活動

(1)鳥と昆虫のモニタリング

  • モニタリングを行っている森林
  • 確認された鳥類の1種
    (オリーブバックトサンバード)

地元ガジャマダ大学に鳥と昆虫を指標とした生物多様性のモニタリングを引続き委託して、森林の生態系の回復状況を見守っています。2012年度からは、5か所の定点観測スポットを設定し、継続的に生物の種類と個体数を調査しています。

昆虫は誘蛾灯および落とし穴方式で採集。バッタ・鳥類は所定区間の個体数を調査員がカウントするトランスセクト方式で調査しています。

(2)農業技術指導の実施

  • 農業指導での収穫の様子
  • 販売に向けた重量測定と袋詰め作業の様子

地元住民への農業技術指導等による地元住民の収入向上・自立等の経済的貢献に注力しています。38名の農民が参加し、トウガラシの栽培を中心に農業技術を習得し、また、トウガラシが高い値段で売れる時期に合わせて栽培を開始するなど、マーケティングのノウハウも学んでいます。参加した農民の収入が約3倍になったことが確認できています。

  • 農業組合登記に向け県組合局を訪問した農民たち
  • 自宅菜園用としてポリバッグ栽培の苗を配布

農業技術指導に加え、貯水槽を設置し、乾季での栽培を可能にするとともに、参加した農民で協同組合を設立し、自立化に向けた取り組みを加速させています。また、農民たちへの生活向上策として自宅菜園用にポリバッグ栽培のトウガラシ苗を配布しました。

(3)環境教育の実施

  • 小学校の先生へ環境教育の様子
  • インドネシア現法から環境教育参加者に記念品贈呈

2010年度までは不法伐採を防ぐため、小学生に対して森林の大切さを教えてきました。2011年度からは、より多くの小学生に教えることができるよう、地元小学校の先生に対象を変更しました。参加した先生は、関連する教科に組み入れて環境教育を行うなどの工夫をしています。

参加した学校の校長先生からは、持続的に環境教育を継続するためには、卒業してしまう生徒より先生を対象とする方が効果的であり、また、年々進化させることも可能であるとの評価を得ています。

(4)パリヤン野生動物保護林を守るためのフォーラム設置に向けた論議

  • パリヤンの若者へ保護林を継続する活動を説明
  • パリヤン保護林の地元消防団創設

本保護林を地元関係者で管理していく体制を確立するためのフォーラムを立ち上げ、保護林を永続的に保全するための議論を引続き進めています。

(5)植林の成功事例として、多くの訪問者の受け入れ

  • 南セラウエシの国立公園長が視察
  • ボゴール農科大学生による生態系調査

このプロジェクトは、植林の成功事例として、インドネシア林業省ほか専門家から高い評価を受けています。林業省関係者、各州の林業担当者、インドネシアの大学、日本の大学(兵庫大学、宇都宮大学)の先生・学生たち、地元の小中学生、ジョグジャカルタのテレビ局、地元民間企業など多くの見学者を受け入れ、森林修復実例、生物多様性の復元研究、農業の活性化などを紹介しました。

  • 天然資源保護事務所長による説明に耳を傾ける議員団
  • 国会議員による記念植樹

2014年4月には、インドネシアの国会議員団等の視察を受け、他地域に対する森林修復の見本であるとの高い評価を得ています。

(6)その他

1.農民自らの生計向上活動

  • ナマズ養殖池の様子
  • 養蜂箱設置(研修センター付近)

参加した農民からの提案で、農業に次ぐ生計向上手段として、近隣農民の指導により試験的にナマズの養殖と養蜂を開始しました。

2.当社のインドネシア現地法人による寄付活動

寄付の品を受け取る小学生たち

インドネシア現地法人では本プロジェクト周辺の小学校に、学習用具・中古パソコン等の寄付を行っています。

2014年1月時点での再生状況

  • 2005年10月撮影(植林前)
  • 2014年1月撮影