活動状況

4月 植栽生育状況調査

植栽済みの樹木の成長調査を行いました。樹木の高さや幹の太さなどを調査し、データ化することで生育状況の確認を行っています。

  • 調査内容を受ける調査員
  • 2~3名のチームで調査

4月 農作物の収穫

このプロジェクトでは、農民の耕作をできるだけ排除しないやり方(アグロフォレスト方式)での森林再生を行っています。今年も農民が植えたピーナッツの収穫の時期になり、農民たちの収穫がはじまりました。夏場にむかっては、キャッサバなどが収穫を迎えます。

  • 掘出したピーナッツを束ねている
  • 植林した樹木を傷つけないように注意して作業を行っている

7月 地元中学校の見学会

森林回復が順調に行われていることで、この場所を学習の場として利用する学校が増えています。

  • 本プロジェクトの説明を聞いている中学生
  • 再生した森林の中を観察する中学生

7月 周辺小学校への学用品の寄付

インドネシア現地法人では、本プロジェクトをきっかけに周辺小学校への支援活動を開始しています。2009年も継続して現地法人の社員が小学校を訪問しました。

  • 今年はバレーボールなど遊具や文具を贈呈しました
  • 訪問した社員はジャワ民族楽器のガムラン演奏で歓迎されました

7月 ガジャマダ大学による調査活動

本プロジェクトでは、森林の成熟度を調査するために、ガジャマダ大学森林学部に昆虫と鳥の生息状況の調査を委託しています。7月には昆虫(蝶と蟻)の調査を行いました。

  • 蝶を捕獲網で収集し、記録していきます
  • 「ピットフォールトラップ」で捕獲した蟻を写真で記録しています

10~11月 農民説明会の実施

農作物の植え付けが始まる季節となったため、植え付けの際の注意事項を説明する集会を、本プロジェクトの現場担当のKTI社と保護林管理事務所が共同で周辺4村で行いました。

  • プロジェクターを使い、できるだけわかりやすく説明しています
  • 住民側からも注意喚起のやり方についての提案も出ました

12月 共同調査および研究機関などからの視察・学習会

森林再生が進み、保護対象動物であるサルの生息状況の調査がガジャマダ大学とボゴール大学との共同で行われ、プロジェクト開始前には生息していなかったサルが戻ってきていることが確認されました。

また、本プロジェクトを参考にしたいとの研究機関や森林再生の専門機関の関係者が視察に訪れる回数が増えています。

  • ガジャマダ大学とボゴール大学の共同調査
  • 生息が確認されたオナガザル(カニクイザル)
  • ガジャマダ大学では森林回復に関する講義に利用している
  • 京大生在圏研究所のメンバーの視察

1月 周辺4村の代表者との意見交換会

パリヤン野生動物保護林の周辺4村(jetis、kepek、karanguwet、Karangasem)の代表者と保護林管理事務所、ガジャマダ大学、KTI(住友林業の現地法人で本プロジェクトの現場担当)の4者間で今後のパリヤン野生動物保護林のあり方についての意見交換を行いました。

  • 4村それぞれで実施しました
  • 住民からの意見としては、森林には協力するが耕作も必要との意見も出ました

2月 周辺小学校への環境教育の実施

2008年度から森林の大切さを周辺住民に理解してもらうため、小学校高学年を対象に「環境教育」をガジャマダ大学の学生とともに行っています。2009年度も周辺小学校5校から50名のこどもたちが集まり、延べ4日間にわたり実施しました。

  • 苗畑作りの学習
  • 森林の水土保全機能を模型で実験する学習

2009年7月時点での再生状況

  • 2005年10月撮影 植林前
  • 2009年7月撮影 現在の状況

ガジャマダ大学の2009年度の調査報告

本プロジェクトはジャワ島の在来樹種による熱帯林の造成と果樹供給による長期にわたる地域経済への貢献を目的としています。これらを検証するため、プロジェクト開始当初から地元のガジャマダ大学に調査研究を委託しています。

調査は、(1)鳥の生態の変化、(2)蟻と蝶の生態変化、(3)パリヤン周辺地域の社会経済調査の3つの分類で進めています。調査で得られたデータをもとに、森林再生が期待された内容に近づいているか、また、地元住民が森林再生についてどういう考えを持っているか、また、経済的な問題が顕著になってきているなどの分析を行っています。

2009年度の調査結果では、森林再生は順調に進んでいることが明らかになっています。また、社会経済の調査では今後のパリヤン動物保護林の運営の仕方についての提言がまとめられ、この提言を参考にインドネシア林業省および周辺住民との意見交換をおこない、より良い方向に進めていきます。

ガジャマダ大学の2009年度研究報告書(和訳文)