活動状況

4月 下草刈りの実施

2007年度に植栽した苗木が順調に育つように、苗木の周りの下草を刈り取る作業を行いました。誤って苗木を切り取らないよう、苗木の周りを小石で囲って目印を作り、作業は完了します。

  • 除去した後は小石で囲む
    (2008年4月28日撮影)
  • 下草の除去作業
    (2008年4月28日撮影)

5月 潅水作業の実施

2007年度に植栽した苗木に水を補給します。現地では5月から乾季が始まるため、植栽したばかりの苗木には水分補給が必要です。水源からペットボトルに汲み取った水を作業員が担いで運搬し、苗木に水を与えています。

  • 水源からペットボトルで水を汲み取り、苗木の植栽場所まで、水の入ったペットボトルを人手で運びます。
  • 苗木にペットボトルで潅水を行います。

5~7月 周辺住民を集めての森林保護法の説明会

パリヤン野生動物保護林を管理するインドネシア林業省による説明会を周辺住民を対象に開催しました。これは、森林保護法の遵守を目的としたもので、パリヤン野生動物保護林が順調に回復していることを踏まえ、改めて周辺住民に森林保護の意識を高めてもらうものです。説明会は、5月~7月の期間に数回開催されました。

  • 森林保護法について説明する林業省の管理事務所職員
  • 説明会に参加した周辺住民

8月 周辺の小学校への学童品の寄付

インドネシア現地法人では、本プロジェクトをきっかけに、パリヤン野生動物保護林周辺の小学校への支援活動を開始しています。2008年は周辺小学校に、学童品の寄付を行いました。

  • 学童品を子どもに手渡すインドネシア現地法人の社員
  • 現地法人社員を歓迎する小学校の鼓笛隊

10月・11月 補植作業

植栽した成長不良の苗木や、誤って引き抜かれた苗木を補う補植作業を行いました。10月には、苗木の準備や補植場所の測量を行い、11月に補植作業を開始、12月中には約5万本の苗木の補植が完了しました。

  • 作業前に補植のし方を作業員へ説明
  • 補植作業を行う作業員

11月 植栽木の成長量調査

植栽済みの樹木の成長調査を行いました。樹種によっても異なりますが、2005年の初年度に植栽した成長の速いイピルイピルやタガヤサンなどは、平均樹高が4メートル近くに達していました。

  • 樹高や幹の直径を計る調査員
  • 概ね順調に生育していることを確認できた

2月 子どもたちに環境教育を実施

森林の大切さを周辺住民に理解してもらうため、小学生高学年を対象に「環境教育」を行いました。これは以下のことを目的に行ったものです。

  • (1)大人になっても森林の大切さを覚えていてもらう
  • (2)子どもから、両親などの大人に伝えてもらうことで、森林保全の重要性を理解する地域住民を増やしていく

この環境教育には、パリヤン野生動物保護林の周辺の小学校5校から約100名の子どもたちが集まり、述べ4日間にわたり地元のガジャマダ大学の学生による特別授業を受けました。

  • 苗作りを学ぶ小学生
  • 模型を利用して、土壌浸食について学ぶ小学生

2008年9月の再生状況

  • 2005年10月撮影 植林前
  • 2008年9月撮影 現在の状況

ガジャマダ大学の2008年度に調査報告

本プロジェクトはジャワ島の在来樹種による熱帯林の造成と果樹供給などによる長期にわたる地域経済への貢献を目的としています。これらを検証するため、プロジェクト開始当初から地元のガジャマダ大学に調査研究を委託しています。
調査は(1)鳥の生態の変化、(2)蝶と蟻の生態の変化、(3)周辺住民の社会経済調査の3つの分野で進めています。2008年度の調査結果では、パリヤン野生動物保護林は順調に再生している一方で、周辺住民、特に若い世代の森林の重要性について、より十分に理解する必要があるなどの課題が報告されました。

ガジャマダ大学の2008年度研究報告書(和訳文)